11月16日に楠木建著の「ストーリーとしての競争戦略 ~優れた戦略の条件~」を題材に社内研修を行いました。

 

この本のメッセージを一言でいえば、優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ、ということです。

近年、戦略が「項目別アクションリスト」として放置される傾向がますます強まっているように思います。これでは戦略をつくるという仕事がつまらなくなるのは当たり前です。自分で面白いと思えなければ、社内外の利害関係者が聞いて面白いわけがありません。顧客が食いつくはずがありません。その戦略にかかわる社内外の人々を面白がらせ、興奮させ、彼らを突き動かす力を持っていること、これは戦略が成功するための絶対の条件です。

戦略とは、必要に迫られて、難しい顔をしながら仕方なくつくらされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白いストーリーであるべきです。昔から「儲け話」というように、戦略とは面白い「お話」をつくるということなのです。

私の経験した範囲でいっても、「話がとにかく面白い」ということが優れたリーダーに共通の特徴であるように思います。何よりも話している本人が面白がって話をしているのです。ストーリーという戦略の本質を考えると、「話の面白さ」はリーダーシップの最重要な条件の一つです。

戦略ストーリーは社内の人々を突き動かす最強のエンジンです。人々を興奮させるようなストーリーを語り、見せてあげることが、戦略の実効性を確保するうえでとても大切です。リーダーが自ら面白いストーリーを語り、ストーリーで人々を突き動かし、現場の日常のコミュニケーションでストーリーが飛び交い、全員が一つのストーリーを共有し、「共犯意識」を持っている。これが私の思い浮かべる理想的な組織のイメージです。

 

ストーリーとしての競争戦略 内容

 

(棚田)