11月30日に楠木建著「経営センスの論理」を題材に社内学習会を行いました。

要約は次の通りです。

 

本書は統一的なメッセージがあるわけではない。経営のさまざまな断面について、僕が頭を動かして行き着いた論理を集めた本になっている。

 

1.「経営者」の論理

「ストーリーとしての競争戦略」は予想以上に多くの方に読んでいただいた。当然のことながら、数多くの批判の声が届く。それらの批判から、昨今のビジネスパーソンのものの考え方のクセというか傾向が見えてくる。ようするに「すぐによく効く新しいスキル」を求めている人がやたらと多いということだ。

しかし、あっさり言ってしまえば、スキルだけでは経営はできない。すぐれた戦略をつくるために一義的に必要なものは何か。それは「センス」としか言いようがない。

優れた経営者は、少し話をしただけで好き嫌いがわりとはっきりとわかる人が多いというのが僕の仮説だ。先日、柳井正さん(ファーストリテイリング会長兼社長)と永守重信さん(日本電産社長)が対談なさっている映像を観る機会があったが、「経営とリーダーシップ」がテーマであるにもかかわらず、初めから最後まで2人でずっと自分の好き嫌いの話をしているのが面白かった。優れた経営者に好き嫌いがはっきりしている人が多いのも、それが経営のセンスや直観の鋭さと密接な関係があるからだと思う。

ではどうすればセンスが磨かれるのか。物事に対する好き嫌いを明確にし、好き嫌いについての自意識をもつ。これがセンスの基盤を形成するということは間違いない。鋭敏な直感やセンスの根っこをたどると、そこにはその人に固有の好き嫌いがある。好き嫌いを自分で意識し、好き嫌いにこだわることによって、経営者として重要なセンスが磨かれるのではないかというのが僕の仮説だ。

 

経営センスの論理 内容

 

(棚田)